






先週の株式市場は、日米とも長期金利動向を意識し方向感の乏しい展開となりました。10年長期金利は企業業績が堅調な上、インフレ加速や財政赤字拡大の懸念から、日本が一時30年ぶりの3%台、米国も2年ぶりに4.8%台に上昇しました。15日から米日と連続する中央銀行の政策決定会合での日銀の金利引き上げ観測が高まり、ドル円は160円台から155円前半まで急速に円高が進行しました。ベッセント米財務長官が日銀の利上げを促す旨の報道があったほか、日銀審議委員の高田氏が利上げスタンスが加速する可能性に触れたことで日銀のターミナルレートが引き上がるとの思惑が拡がっています。
日米の長期金利について再び始まったトランプ大統領の米金利下げ要請も含め、ヘッドラインリスクが高まっていますが、日米協調介入実施によりドル円は160円台が上限と示された可能性が高く、ベッセント長官の発言は日銀への圧力と言うより為替水準の明確化の表明と思われます。現在のターミナルレートは米国が3.5%-4.0%、日本が1.5%-2.0%と予想され、米国は利上げ最終局面、日本はあと3回がコンセンサスとなっています。長期金利水準はターミナルレートからは適正水準の上限と思われます。
日米とも株価のボラティリティが高まっていますが、セクターローテーションが続いており、バリュエーション面からも大きな下落リスクは低いと思われます。当面は、医薬品、食品、化学セクターのウェイトアップを進めていく予定です。