還暦からの資産運用

リスクを抑えて効率的な運用をリアルタイムで公開

出口戦略の考え方

☆基本方針

運用可能期間、目標リターンの制約の中で、適切なリスクを取り,リスクに見合ったリターンを得ること。

 人生100年時代と言われてはいるものの、還暦を迎えた筆者がこれから最長40年間運用を続けることは現実的ではない。健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間、いわゆる健康寿命(男性72.68歳、女性75.38歳)とされている年齢までを考慮すると、還暦からの資金運用は10年から15年くらいをターゲットとする運用となろうが、運用期間が10年あれば通常の金融資産運用には支障がないように思う。ローンを組んで不動産投資を行うことは、節税など別な目的がない限りは対象からはずれるだろう。

☆戦略の立て方

キャッシュアウトフローを考えて戦略をたてる必要がある。現役時代には、資産運用は余剰資金で行っていたため、基本的にキャッシュアウトフローは考慮する必要がなかったが、今後はアウトフローを考えつつ資産選択、取り崩し方法を考える必要がある。

 キャッシュアウトフローの必要額を確保するには、元本を取り崩さずに配当にて賄う方法と元本を取り崩していく方法とその両方を組み合わせる方法がある。

 元本を取り崩す方法には毎年一定率を均等に売却して現金化する場合と、複数資産の運用割合を調整する際に必要額をねん出する方法がある。

☆戦術の立て方

キャッシュアウトフローを把握したうえで運用資産が決まったら、見合う最適な商品の選択を行う。筆者はこの段階が一番楽しい。