還暦からの資産運用

リスクを抑えて効率的な運用をリアルタイムで公開

出口戦略の考察

このブログを始めた2022年4月から早2年が過ぎようとしています。還暦を機に始めたブログですが、この2年で市場は大きく変わりました。

         20220430   20240412   変化率

   日経平均  26,847.68   39,523.48   +47.2%

    ドル円   129.854      153.210    +17.9%

   ダウ30種  32,977.22   37,983.25     +15.1%

そして私の生活環境も大きく変わりました。当時は高齢者継続雇用制度で勤務していましたが、昨年の2月末で38年間の会社員生活に終止符を打ち、61歳から隠居生活に入りました。そして1年。今のところ時間を持て余すこともなく、好きな時に好きなことをして過ごし、唯一市場にアクセスすることで曜日感覚を維持する毎日を過ごしています。人生百年時代とするとこれから38年。健康寿命と言われる75歳まではあと13年。生涯資金を枯渇させることなく且つ、不自由のない生活を送るための資金マネジメントのスタートと考え今一度戦略を整理しておきたいと思います。

なお、これまで同様資産の実額の公開は控えさせていただきます。

老後資金の出口戦略を考える際は以下の入出金額を把握する必要があります。

   経常的支出額:生活費、趣味・旅行費用等、社会保険料

   経常外支出額:耐久消費財購入費・更新費、各種ライフイベント費用

   資金調達手段:公的年金企業年金、資産所得

公的年金企業年金は終身で65歳からの給付額確定(マクロスライド除く)。

資産所得は、インカムゲインと資産売却(キャピタルゲイン)。

最終的に、

  (現在の金融資産額+年金所得+資産所得)>(支出額+予備費

を目指すのが出口戦略です。

この中で事前に把握およびコントロールできないものは資産所得なので、出口戦略とは、継続して安定した資産所得を得る可能性を高める戦略と考えます。

安定した資産所得を得るためには、資産配分を行うことが重要だと考えます。効率的な資産配分は本来、投資期間に関わらず同一ですが、還暦からの資産運用では、投資期間が短い分、資金回収時の資産価格水準を考慮する必要があります。投資では投資期間が長くなれば、収益は安定していきますが、資金回収時つまり資産を取り崩す時に暴落している場合には、当初の期待収益を大幅に下回る可能性が高まります。そのため、相関の低い資産を組み合わせて保有し、下落している資産の売却を減らし相対的に上昇している資産を多く売却することで影響の緩和が期待できます。その目的もあり、本来のリスクリターンからは保有する必要のない個人向け国債を一定量組み入れています。

また、ポートフォリオでは資産を50%ずつ配当資産・流動資産に分け管理しています。配当資産では、高配当を選好し原則として売却対象としません。資産売却は、配当のないインデックス投資信託などが対象となっている流動資産から行います。