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6/28現在のポートフォリオ


先週の株式市場は日米ともおおむね強い動きとなりました。ただ、週末の引け味は指数により明暗が分かれ、米国株式ではダウ、Nasdaq、Nasdaq100、S&P500は前週比は小幅となりいずれも±0.20%以内でしたが、Russel2000は+1.02%と2週続伸、フィラデルフィア半導体指数は▲1.24%となり2週続落しました。週末発表のPCE価格指数が予想通りインフレ鈍化を示したことから米長期金利が低下し、Nasdaq、S&P500は寄り付き後一時史上最高値を更新しましたが、東京時間に行われた大統領選挙候補者討論会で大統領選挙への不透明感が高まったことや、財政支出拡大の思惑が拡がったことにより金利が反転したことで株価は大きく下落しました。結局Nasdaq、S&P500はこの日の安値近辺で終了し週間の上昇幅を失いました。

日本株式は米国市場でのエヌビディアの急反発に呼応し上昇した半導体株に加え、ドル円が前回介入水準を大幅に超えて上昇したことから日銀による早期の引締め観測が高まり銀行株・保険株などが軒並み年初来高値となり、指数はここ2か月のレンジを上抜けする動きとなりました。TOPIXはザラ場で年初来の高値を更新し、週間騰落率は日経平均+2.49%、TOPIXは+3.12%となりました。

ポートフォリオは、銀行株・保険株の上昇に加えて、為替のドル高により前週比+1.4%と大きく上昇し、年初来の上昇率は+18%と最高値の水準となっています。

日米とも金融政策の転換の過程にあり思惑で上下動しやすい相場となっていますが、マーケットでは徐々に7月以降に出始める4-6月の決算とその後の見通しのアップデートに関心は移りつつあるように感じます。大和証券によると最新の予想EPSはTOPIXで+8.0%で前月比+0.51%、S&P500は+12.8%で同+0.39%と好調な予測が持続しています。S&P500のPERは21倍と割高な水準ですが、AIの将来性を期待していることに加え、利下げによって正当化される可能性は残っています。また日本株は161円台を突破したドル円の恩恵を受けコンサバな見通しが上方修正される期待が高まっているように見えます。よもや円安阻止のための利上げなどないと思いますので、当面はドル高は株式市場全体に対してプラスの影響を与えるものと思っています。