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8/16現在のポートフォリオ

先週の株式市場は日米とも上昇しました。ダウは+2.94%、Nasdaqは+5.29%、S&P500は+3.93%、フィラデルフィア半導体指数は+9.77%、日経平均が+8.86%、TOPIXは+7.86%と8月に入ってからの急落分の大半を回復しました。米国のPPIやCPIが物価鎮静化を示し、失業保険申請件数や小売売上高が過度な景気後退懸念を和らげました。日本も4-6月のGDP成長率が予想を上回り、実額が600兆円を突破したことは日本株式の急速な回復の一因と考えられます。

ポートフォリオは前週比+5.13%となりました。

8月初の暴落分についてとりあえず値幅は回復しましたが、特に日本株式の下落と回復のスピードはかつてなく急激なものでした。この相場変動の大きさの要因は、コロナ時の過剰流動性に支えられた円キャリー取引の巻き返しに伴う株式のポジション解消と言われていますが、根本は中央銀行の金融政策ではコントロールできないマネーフローが大きくなりすぎたことにあるように感じます。足元は米国の利下げに支えられたソフトランディング期待が再浮上していますが、日米とも政局には不透明感が残り、ウクライナに加え中東や東南アジアでの地政学リスクは高まったままであることから今後もボラティリティは高いまま推移することが予想されます。

ポートフォリオは急落の過程で3%程度株式エクスポージャーを削減しましたが、ボラティリティの上昇傾向が継続する場合に備え更なるエクスポージャーの削減を検討していきます。