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3/8現在のポートフォリオ

先週の株式市場は米国のパウエルFRB議長の議会証言や週末の雇用統計を控えながら日米とも堅調に推移しました。ただ、週末に米国でSOX指数が4%を超す急落となりました。特段材料が出たわけではないものの、相場を主導してきた半導体銘柄の短期間での急速な価格上昇に対する熱狂を冷やす警鐘となりました。週間騰落率は、Nasdaq、Nasdaq100が▲1.17%、▲1.55%と金曜日一日の動きだけでマイナスとなったものの、Russel2000は+0.30%とプラスとなっており米国でも物色の対象が拡がっています。日本市場でも日経平均は▲0.53%となったもののTOPIXは+0.64%とバリュー株への循環物色が続いており先高観は強いものと思われます。

ポートフォリオは前週比マイナスとなったものの年初からは+9.8%と好調を維持しています。

半導体や情報技術のこれまで主導してきた銘柄間で選別色が出てきています。保有のCRWDやZSなど決算発表で好調な決算を発表しても価格上昇が続かない銘柄が目立ってきています。昨年10月の雇用統計をきっかけにした半導体主導の上昇基調に変化が表れているのかもしれません。AIに対する期待は高く、NVIDAなどはEPSの上昇が大きくバリュエーションに割高感は見られませんが、上がり続ける相場はないということでしょう。相場は上下動を繰り返すことで次の上昇の燃料を得るとの見方もありますので、半年ぶりの本格的な調整局面を迎えるのかもしれません。

今週は今後の金融政策の大きな判断材料となるCPIを控えボラタイルな展開となりそうですが、IDECOのポジションを使い外国株式の比率を削減していく予定です。

3/1現在のポートフォリオ

先週の株式市場は日米とも大きく続伸しました。米国ではFRBがインフレ指標として重視するPCEの発表があり、予測通りの結果となりましたが、前週のNVIDAの決算発表以降のAI関連主導の相場展開への影響は限定的でした、ただ、個別企業決算では、注目のOKTAとSNOWが明暗を分け株価は上下に極端な反応を見せています。ハイテク主導の動きは変わらないものの、個別の選別が高まるとともに小型株中心のRussel2000が年初来高値となるなどようやく裾野の拡がりも見せています。日本市場でも半導体関連と金融などのバリューが循環的に相場を主導しながら、史上最高値を更新し金曜日の夜間取引では日経平均は40,200円台まで買われ、なおも高い先高観を保っています。

ポートフォリオは年初来+10.1%、2021年末比では+35.8%となっており、ポートフォリオの期待リターン(年6.4%、想定リスク12.0、12月末時点でのリスク分析シュミレーション結果)を大きく上回る結果となっています。

現時点では、相場上昇スピードが速すぎること以外の懸念点が見つからず、株式投資環境としては最良と考えていますが、今後の相場展開によって、株式のエクスポージャーを削減し現状の超過収益を確保したいと思います。

2/23現在のポートフォリオ

先週の株式市場は、日本時間の22日朝発表されたNvidiaの四半期決算を受けてダウ、S&P500、日経平均が史上最高値更新で大きく盛り上がりました。日本休場の23日にはNvidia時価総額は一時2兆ドルを突破するなど上昇の勢いは続き、AI関連銘柄も軒並み大幅な上昇となりました。週間ではダウが+1.3%、S&P500は+1.66%、Nasdaq、Nasdaq100も1.4%を超える上昇となりました。一方でNvidiaの決算に隠れましたが、前回FOMCの議事要旨により大半の理事が早期利下げに懸念を示していたことが明らかになり、米国の早期利下げ観測は後退し10年長期金利は一時4.35%まで上昇しました。ただ週末には中東情勢の緊張から、安全資産とされる金とともに買われる場面もありました。

日本市場は日経平均の34年ぶり史上最高値更新に沸いています。これ自体は単に象徴的なものであり、水準も通過点に過ぎないと思いますが、東証の進める市場の構造改革や賃金上昇を伴うインフレ定着による脱デフレで日本の復活が現実味を帯びてきています。株価は米Nvidiaに象徴される生成AI需要への期待から半導体関連銘柄主導ではあるものの、米国市場に比べると金融銘柄ほかバリュー銘柄の上昇も目立ち相場の持続性には期待が持てると思います。

ポートフォリオは年初来+8.5%となっています。

株式相場は日米とも最高値圏にあるものの割高感はなく、大きな調整の可能性は低いと思われます。米国長期金利の上昇はネガティブな材料ですが、早期の利下げ期待が剥落してもそれを上回る息の長い生成AIへの成長期待に支えられています。日本株は長期的な上昇相場のスタートと期待しており当面はアセットアロケーションの変更は行わず株式の比率を維持します。

2/16現在のポートフォリオ

先週の米国株式相場は、急落した場面はあったものの概ね堅調な展開となりました。13日に発表のCPIが市場予想を上回り早期利下げの期待が後退したことで、10年金利が4.3%台まで急騰し株式は急落しましたが、翌日には反発し、週末は3連休を控える中でPPIが市場予想を上回ったものの影響は限定的でした。週間でNasdaqとNasdaq100は1%を超える下落となりましたが、ダウとS&Pは小幅な下落にとどまり、Russel2000は1.08%の上昇となりました。

一方日本市場では日経平均が史上最高値まで50円ほどに迫る上昇をみせました。週間で日経平均は4.31%、TOPIXは2.61%と大きな上昇となりました。為替のドル高が進行したことや、ソフトバンク保有するARMや東京エレクトロンなどの好決算を受け半導体主導で日経平均を押し上げました。週末には銀行株などへの物色拡大がみられ、先高観が続いています。

ポートフォリオは前週比+0.8%とプラスを維持し年初からは+7.6%となっています。

年明け以降良好な相場環境が続いていますが、日米とも決算発表は好調に進んでおりバリュエーション面での割高感は小さく引き続き堅調な展開が予想されます。ポートフォリオの株式エクスポージャーは相場の反転可能性が出るまでは現比率を維持していきます。ただ、今週はエヌビディアの決算を控え、一度大きな材料出尽くしとなることも想定には入れておきたい。

2/9現在のポートフォリオ

先週の株式市場は日米とも高値を更新する展開となりました。米S&P500は節目の5,000を超え史上最高値を更新した他、Nasdaqも16,000をタッチし史上最高値まで1%ほどとなっています。日本市場も日経平均は+2.60%となりバブル後最高値更新となりました。日米とも好決算を発表したハイテク企業が牽引する形で高値を更新しており現在の株式投資環境は良好です。

一方で米国長期金利の上昇が止まりません。1月のFOMCで早期の利下げ期待が後退してから米10年債券金利は40bp近く上昇し4.2%手前まで上昇しています。市場の利下げ期待は、12月まで4回と以前の年内5-6回から既に過熱感はなくなっています。長期金利の上昇は、現在は2.5%と言われている米国の潜在成長率がどこまで上昇するのかをFOMCメンバー含め確信が持てなくなっているためかもしれません。チャート上は4.2%で止まらないと4.6%まで目途がなくそこまでの上昇となれば株価への影響も心配です。

ポートフォリオは年初来+6.6%と順調です。株式市場はファンダメンタルズの裏付けがある上昇をしていますが、金利の動向を注視しつつ慎重に対応したいと思います。

2/2現在のポートフォリオ

2/2週のマーケットは日米とも堅調な展開となりました。米市場はダウ、Nasdaq、S&P500が史上最高値を更新し、Nasdaq100も含めいずれも1%以上の上昇となりました。ただ、前週に5週ぶりにプラスとなったRussel2000は▲0.87%と反落し、フィラデルフィア半導体指数は▲0.12%と2週続落しました。一方日本市場は高値圏での硬直ながら週末にかけて強い動きとなり、日経平均は+1.14%、TOPIXは+1.68%となりました。

注目の米国FOMCでは予想通り4会合連続での政策金利据え置きとなりサプライズはありませんでしたが、パウエル議長が会見で3月の利下げを強く否定したことから株式は大きく下落しました。しかし同時に明確に金融政策のピークアウトを示唆する発言もあり、10年金利が急低下し翌日には株式も急反発しました。週末の雇用統計では、就業者数が予想の倍近く増加し金利は急上昇しましたが、Metaなどの好決算を背景にハイテク中心に上昇し週末高値で越週しました。

日米とも現状の景況感の下で株式は上昇波動にあると思われ、決算発表が山場を迎える中株式エクスポージャーは維持します。決算発表後、好決算企業の増加とともに市場全体の上昇を期待しています。

そんな中で今週はあおぞら銀行の下期無配転落の発表がありました。当該銘柄は非保有ですが、株式個別銘柄のリスク管理の難しさを改めて考えさせられました。個別銘柄投資は、長期保有前提で分散を行い、投資開始時のストーリーが崩れない限りは保有し続けることとしていますが、投資後のフォローの重要性を改めて感じました。最低限保有銘柄については適時開示などの発表資料は速やかに確認していますが、事前に何か判断できるかというと限界を感じています。イベント発生時のネガティブインパクトがポートフォリオに致命的とならないよう回避行動の頭の体操は行っておきたいと痛感しました。

1/26現在のポートフォリオ

先週の米国市場は堅調な推移となりました。ダウは+0.65%、Nasdaqは+0.94%、S&P500は+1.06%となり3週連続で上昇しましたが、フィラデルフィア半導体指数は▲0.77%と3週ぶりの反落となりました。一方、日本市場は急激な上昇の反動で反落となりました。日経平均は▲0.59%、TOPIXは▲0.49%とTOPIXは5週間ぶりの下落となりました。ポートフォリオは+0.30%となり過去最高水準を維持しています。

米国市場ではQ4決算を25%の企業が発表し、予想を上回る発表を行った企業数は69%となり過去平均を5年の74%、10年の79%を下回っているようです。情報通信や公益など11業種中7業種では昨年比増益となっていますが、エネルギー、素材、ヘルスケア、金融の4業種では減益となりました。今後もハイテク主導の株価上昇が継続できるかは大本命のNvidia発表の2/21にかかっていると思われますが、ダウやS&P500が最高値を更新し物色銘柄に拡がりが出ていることは米国株の支援材料だと思います。

日本市場では、年初から大型主力株中心に急激な上昇となっており海外投資家の買いに対して個人投資家が売り向かうという構図と伝えられていましたが、徐々に個人の資金が中小型株へ流入し始めている可能性がありそうです。

今週はFOMCがあり、決算発表ではAAPLやMSFTといった大型ハイテク株が続く中、米国市場のソフトランディングへの期待が続くうちは株式エクスポージャーを維持し続けます。