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10/27現在のポートフォリオ

先週の米国株式市場は大幅に続落。主要3指数はいずれも2%を超える下落となりました。一方金利は10年5%を天井して下落傾向となりました。背景には、金価格が初の2000ドル台となったことなど地政学リスクの増大もありますが、主因は3Qの決算の動向にあると思われます。

S&P500の半数の企業が3Qの決算発表を終え、過去5年(77%)、過去10年(74%)の平均を上回る78%の企業がEPS予測を上回りましが、収益予測を上回った企業が過去5年(68%)、過去10年(64%)の平均を下回る62%に留まったことが嫌気されています。また、Q4の利益成長率も9月末のアナリスト予測8.1%を下回る5.3%となっており、成長見通しの鈍化が見られます。ただ12か月先の予想PERは、17.1と過去5年平均18.7や10年平均17.5と比べて割安な水準にあります。

セクター別には生活必需品(+20.8%)や情報技術(+11.7%)、金融(+8.8%)が予測を大きく上回った一方でエネルギー(▲5.6%)は大きく下回りました。

EPS予測の伸びが鈍化しているもののPERは低位であり、更なる成長鈍化や中東情勢の悪化が顕在化しなければ株式市場が暴落する懸念は薄いように思われます。今週のFOMCでは金利据え置きが濃厚ですが、今後利上げ停止や利下げの可能性などが見られると一気に金利低下となり、PERの上昇で株価は反発する可能性もあります。

ポートフォリオは先週比0.7%ほど評価減となっています。先週は米国株式で一部キャッシュ化を行っていますが、当面はキャッシュはやや厚めとしつつ半導体関連を徐々に買い増していく方針です。日本株は引き続き主力株式の下値を丹念に拾っていきます。