還暦からの資産運用

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12/30現在のポートフォリオと2022年の振り返り

 

2022年の日米株式市場は、高騰するインフレと金融政策で対応する中央銀行の利上げで歴史的に大きな調整に見舞われました。

年初来の株価騰落率は、米ダウ工業株30種が8.5%の下落、Nasdaq総合指数は33.1%の下落、日経平均株価は9.4%の下落。TOPIXも5.1%の下落となりました。

ポートフォリオでは、年初に米グロース株全額売却しキャッシュ比率を高めに維持し、FRBによる利上げとQTの進展を睨みながらエクスポージャーを回復させてきました。資産評価額は、一時は2021年末比10%を超えるところまで増加しましたが、高金利の影響によるリセッションリスクへの警戒や、サプライズであった日銀の金融政策変更による急激な円高の影響で2021年末比の資産評価額は+4.8%となりました。

☆2022年の主な投資行動

2022年1月 MGK、VIGの全額売却。MGVと個別株購入。大半キャッシュ滞留。

2022年4月 AGG、SPYD、GLDM、IYR購入開始。

2022年5月 円貨投信VOO、VYM毎日積立開始。AMD、VOO、QQQ購入開始。

2022年6月 ORCL、CRWD、ZS購入開始

2022年7月 日本株高配当銘柄への投資開始

2022年10月 米国債券ウェイト引き上げ

2022年11月 米国グロース株のウェイト削減

2022年12月 日本株式ウェイト引き上げ

ポートフォリオでは、アセットアロケーションを変化させ、適切なリスク範囲内での収益最大化を目指しております。運用資産手法は、大きく高配当資産と流動性資産に分け、高配当資産は、高配当株式、REIT、債券ETFで運用しております。流動資産は、成長株、投資信託、ゴールド、キャッシュで運用しております。日本国債に関しては、現在個人向け変動利付債券で運用しており、いつでも元本割れせずに換金できることから、キャッシュ相当とし、流動資産に分類しています。

高配当資産は、現在全体の40%ほどであり、年率税込み4%以上の配当を得ることを目標としております。流動資産は、キャッシュ比率0%~100%の範囲で変動させ(現在は50%)、全資産の5%相当をロスカット水準とした上で、積極的に収益を追求しています。

2023年の株式相場は、中央銀行による金融政策の転換時期の思惑で引き続き変動率の大きな展開となりそうです。いずれ、景気後退の懸念が高かまっていくものと思われますが、現時点では比較的マイルドな景気後退が見込まれており、そのため中央銀行の金融政策も利下げへ転換し年内に金融相場を迎える可能性は低いものと思われます。

当面は、大きな戦略変更はなく、引き続き保有キャッシュから高配当株へのシフトを進め、配当資産の積み上げを図るとともに、利上げ停止の思惑に合わせて流動資産の株式比率も高めていく予定です。