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3/24現在のポートフォリオ

金融機関の混乱が続く中、FOMCでは大方の市場予測通り0.25%の利上げとなり、パウエル議長は今後の利上げスタンスについては引締め最終局面に近いニュアンスを感じさせるコメントを残しました。また、金融システムの健全性を強調する反面、信用不安が経済活動、雇用、インフレに悪影響を及ぼす可能性にも触れました。

マーケットはFOMC後のパウエル議長会見をハト派的と捉え、直後には株式市場は急騰しましたが、引けにかけて反転しその日は安値での引けとなりました。

週末にかけては、ドイツ銀行CDSスプレッドが急拡大し株価急落。米国債金利は短中期中心に急低下。5年ー10年の逆イールドが解消したほか、一時100bpを超えていた2年ー10年の逆イールド幅が30bpまで縮小する場面もありました。

ただ、金利が急低下する中で、株式市場は堅調に推移しています。先週はダウ、S&P、Nasdaqいずれも1%超の上昇となりました。Nasdaqは月間、年初来では10%超の上昇と圧倒していますが、金利低下と昨年までの下落の反動、財務体質の強いビッグテックに資金が集中していることが要因と思われます。

金融不安の行方は、金融システム全体への影響は限定的と思われるものの、金融機関の貸し出し姿勢の変化による経済への悪影響を懸念し、急速にリセッションの懸念を織り込みに行っているように見えます。

ポートフォリオでは、先週は様子見とし、売買は行っていませんが、評価は昨年末比+2.4%程度を確保しています。

近々での株式市場の暴落はないと思っていますが、景気後退の足音は確実に大きくなっているように思えます。当ファンドでは、当面の見通しとして現状からリスクを削減すつこととし、来週以降は株式から債券へのシフトを進めていく予定です。