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12/1現在のポートフォリオ

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11月最終週の米国市場は上昇しました。週間でダウは+2.42%となり、NasdaqやS&P500の+0.38%、+0.77%と比べ大きく上昇し年初来高値を更新しました。一方で日本株式は、日経平均が▲0.58%、TOPIXが▲0.35%と週間では若干下落しましたが、バブル後最高値近辺の水準を維持しています。

週末に行われたFRBパウエル議長の講演では、最近のインフレの軟化を評価し、現状のFFレート誘導水準が十分に制約的な範囲とし現状に自信を示しました。この結果、利上げ終了期待が高まり、FF金利先物に織り込まれた金融政策変更確率は、12月、1月の利上げ確率はほぼゼロとなり、3月のFOMCでの25bp利下げ確率が55.1%と3月利下げ開始見通しが高まりました。

株式市場は強気に傾いています。AAII調査によると6か月間の株式相場を強気に見ている割合は48.8%となり、過去1年の最高値51.4%(2023/7/19)に迫っています。また、CNNのFear&Greed Indexは67となり一か月前のfear32から急増しています。

株式市場上昇の背景には米国長期金利の急低下がありますが、10年金利は一時4.2%を割り込み、最後の利上げを行った7月FOMC後の水準4%~4.2%の水準に近づいています。原油価格の上昇懸念により10年金利が一時5.02%をつけた異常な水準から、フェアな水準に戻りつつありと言え、ここからの金利動向はファンダメンタルズの変化を反映していくものと思われます。

市場の大半が期待しているソフトランディングが達成されるのか?。景況感を示すISMの数字や、年明け以降のQ4の企業決算の数字を注視したいと思います。

ポートフォリオは株式のウェイトを維持していますが、円高の影響もあり前週比で変わらずの水準となっています。為替については、日米金利差の縮小は限定的であり円高も限定的と考えており、外国株式のウェイトを落とした際にもドルのまま滞留を考えています。