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3/15現在のポートフォリオ

 

先週の株式市場は日米とも下落となりました。前週末に米国市場でNVIDAをはじめとする市場を先導してきた半導体株式が大幅に下落したのをきっかけとし、週を通じて半導体関連株は軟調な推移となりました。米国では、物価関連指標が予想を上回り根強いインフレ懸念が残っていることに加え、消費関連の指標には減速感が漂っており週後半にかけて下落基調を強めました。一方日本市場は、企業の賃金引き上げの流れが鮮明となり、急速に日銀のマイナス金利解除観測が高まりました。米国市場に連動して半導体関連は週を通じて軟調な展開でしたが、バリュー銘柄は週初に急落した後はその水準で一進一退となっています。

今週は日米ともに中央銀行の政策決定会合を控えています。米国ではインフレ懸念により利下げ先送り観測に対するパウエル議長の発言に、日本ではにわかに高まったマイナス金利解除が行われるのかについて注目が集まっています。

ポートフォリオは前週比▲0.8%となり、前月末の水準を若干下回りました。IDECOの株式ポジションを一部キャッシュ化し全体で内外株式とも2%程度エクスポージャーを落としています。

マーケットは年初からの急速な上昇から初めての調整となっています。米国のインフレ懸念は根強く、10年債券金利水準は年初来最高水準に近づいていますが、以前のように金利上昇の影響が株式市場へ与える影響は少なくなっているように見えます。日本ではマイナス金利解除の見通しが高まっていますが、一時146円台まで進んだ円高は現時点では149円手前まで戻ってきています。

基本的には株式の上昇基調には変化はないものと思われます。米国の金融政策は少なくとも引締めは終了しており、インフレの落ち着きとともに長期金利は再び3%台へ下落し、これまで出遅れてきたバリュー株や中小型株が物色されるものと思われます。

また、日銀はマイナス金利解除後でも緩和的な金融状況を維持するとの見通しを発表しておりデフレ脱却をシナリオとした株式市場の上昇はまだ続くものと思われます。

ただし、ここまでの上昇速度が速かったこともありいったん日柄と価格の調整局面を想定し、戻り過程ではポジションの削減を考えていきたいと思います。