還暦からの資産運用

リスクを抑えて効率的な運用をリアルタイムで公開

7/12現在のポートフォリオ

先週のマーケットは波乱の動きとなりました。注目のパウエルFRB議長の議会証言は無難に通過し、CPIはインフレの減速を示す数字となったことで、9月FOMCでの利下げ見通しが一気に高まりました。CPI発表直後にドル売り介入と見られる動きがありましたが、ドル円は157円台が下限となり下落は限定的なものでした。株式市場は寄り付き直後こそ半導体中心にNasdaq、S&P500が最高値を更新する動きとなりましたが、その後はローテーションと見られる動きとなり、11日単日ではNasdaqが▲2%となった一方で小型株中心のRussel2000は+3%となりこれまで出遅れていた銘柄へ物色対象が拡大する動きが顕著に表れました。週間ではRussel2000が+6.10%となった一方でNasdaq100は▲0.29%となっています。

日本株式は11日にかけて連日最高値更新の動きとなりましたが、米国CPI後の動きを受けて12日は1,000円安と大幅安となり週間で日経平均は+0.70%、TOPIXは+0.36%と小幅な上昇にとどまっています。

ポートフォリオはドル安(▲1.75%)の影響もあり前週から▲0.40%評価減となりました。

9月利下げ見通しが高まっており、雇用統計以降の良好な相場環境が継続しています。先週は物色対象の拡大が見られましたが、エヌビディアや半導体に悪材料が出たわけではなく、一局集中の業績相場から金融相場への移行に伴う動きであり相場にとっては好ましい動きであると思われます。今週からQ2決算発表が本格化します。S&P500のQ2のEPS予想は6月30日現在で+8.9%となっていますが、FactSetによると過去10年間で40四半期中37四半期でEPS実績が前期末の予測を平均で5.5%上回っているそうです(下回ったのはパンデミックの2020Q1、QT開始後の2022Q3、2022Q4のみ)。好調なQ2決算を経て株式相場は上昇基調を維持する見通しに変更はありません。

一方日本株式は荒い値動きとなりましたが、米国の早期利下げソフトランディング見通しがデフレ脱却からの流れを後押しするものと思われ、今週から本格化する企業業績発表を経て上昇基調が継続するものと思われます。